神戸市長田区の北部に位置する丸山地区。神戸電鉄の丸山駅周辺で、階段をのぼった小高い坂道に所狭しと民家が建っています。
下のバス道から見上げても、丸山地域の民家の密集具合は圧巻です。崖のような所に建っているので、危険にも感じます。
「段々住宅」とも呼ばれています。
そんな神戸の丸山地域はやばいと言う説があります。事件や歴史、廃墟が怖いとも。
私は長田生まれなので、このエリアも子供時代うろうろしていました。確かに独特な雰囲気ではあります。
神戸の丸山地域はやばいのか、検証しました。
事件や歴史、廃墟が怖いのかも見ていきましょう。
神戸の丸山がやばい理由は?
神戸の丸山がやばい理由は次の4つです。
- 段々住宅の廃墟が怖い
- 迷路みたいで迷う
- 小1女児殺人事件が起きた
- 在日コリアン集落がある
段々住宅に廃墟に迷路、殺人事件やコリアン集落などどれも気になりますね!順番に見ていきましょう。
段々住宅の廃墟が怖い
神戸の丸山地域はやばいのは、急斜面に建つ廃墟が今にも倒れてきそうで危険なのも理由です。
まるで段々畑のように見えることから、丸山の民家は「段々住宅」と呼ばれています。
神戸の丸山駅すぐ横のカーブを進むと、異世界に迷い込んだような気持ちになる pic.twitter.com/ow8sUy3oHi
— 小林哲朗 写真家 (@kobateck) November 18, 2022
神戸市長田区丸山町の風景 pic.twitter.com/q0S3mfC4gJ
— べーた (@onecuprain) March 6, 2024
上ったらまた下るといった地形に家がぎっしりですが、老朽化しています。
阪神大震災を経験しているのに、よく残っているなと不思議なくらいです。
台風のときも、なだれが起きたら廃墟が崩れそうでやばいです。
ここで火事が起こったら、消防車が入るのも難関だし隣同士が近すぎてあっという間に火が燃え移りそうで怖いですね。
迷路みたいで迷う
神戸の丸山地域はやばい理由として、区画整理ができておらず民家が密集していて迷うこともひとつです。
長田自体が細い坂道や階段が多いですが、丸山地域はそこに民家が密集します。
本当に迷路のような場所です。
実は丸山地域の一部は、六甲全縦走のコースにもなっています。
六甲全縦走とは須磨浦公園から宝塚までの六甲山の登山道で、片道約56㎞あります。
その途中に丸山の住宅街を通ることになるのですが、ここで迷う人が多いです。
私の主人もこの縦走路をトレイルランで往復走ります。
初めて行ったときはちょうど丸山市街に夜入ったので、余計に迷って大変だったようです。
地元の人でないとスムーズに歩けない迷路のような場所でやばいです。
市街地に入り、丸山町内で道に迷う。市街地は一度迷うと戻るのが難しい。犬の散歩中のお姉さんに道を聞いたりしながらやっと高取山丸山登山口にたどり着く。
小1女児殺人事件が起きた
神戸市丸山地域がやばいと言われるには、2014年に起きた小1女児殺人事件の影響も大きいです。
2014年9月11日に、長田区の小学1年生の生田美玲さんが行方不明に。
その後捜索が続けられ、23日に遺体で発見されました。
その犯人の君野康弘容疑者が、長田天神町丸山地域に住んでいたのです。
死体は切断されていました。
この事件も、丸山地域に暗い影を残してしまったようです。
在日コリアン集落がある
丸山地域には在日コリアン集落があることも、やばいと言われる理由です。
そもそもこの周辺は在日朝鮮人の人が多いです。
私は丸山のそばの中学校出身ですが、クラスにも在日朝鮮人の子がとても多かったのを覚えています。
在日コリアンの集落は、神戸市長田区丸山地区にある源平町周辺にあります。
今はこの辺りは神戸電鉄が通っていますが、その先駆けが有馬電気鉄道です。この有馬線の敷設工事にたくさんの朝鮮労働者がたずさわっていました。
神戸市長田区源平町にある3つのトンネル跡。奥には神戸電鉄の工事に携わった朝鮮人の方々が暮らした集落があったそう。現在は更地になっているが、1990年代の空撮では集落が確認できる。 #源平町トンネル #神戸電鉄 pic.twitter.com/IWG3jsVvZg
— 前畑洋平 産業遺産コーディネーター (@maefa1109) May 7, 2018
戦前20年代頃から、朝鮮人がこの辺りで生きる糧を求めて多く暮らしていたようです。
その名残が今も残っています。
源平町には、一九世帯ほどの朝鮮人が住んでいる。地主が許可していないため電話は引けなので、病気などの緊急時には道が狭く車が入れないほどで不安である。電気は通っているが電圧が低いためクーラーが使えない。水道はある時期に無許可で引いたらその後、神戸市がメーターをつけにきた。下水道は整備されていない。カンくれでは、孫さんが有機農業で野菜をつくっているよ
クーラーが使えないとは、猛暑の夏、心配ですね。
大変な環境で暮らしているようです。
神戸の丸山の歴史
神戸丸山は、昭和初期には料理旅館や遊園地があって「神戸の奥座敷」と呼ばれていました。
その名の由来は、「東丸山町にある山が、丸くこんもりとしている」ので地元民が「丸山」と呼ぶようになったとのこと。
今はだいぶ住人も減っている丸山地域は、銭湯やお店も閉業が相次ぎました。
そんな中で1970年からずっと変わらず営業している喫茶店「赤倉さん」は、モーニングが人気のお店です。
現在は廃墟を利用して町おこしをしている「丸山バラックリン」もおもしろそうですよ!
丸山バラックリン
— ニューヤスダヤ (@newyasudaya) December 27, 2021
本日ここに居ます pic.twitter.com/lbeUo1V4Ao
丸山駅🚃&撮影で使われてたバラックリン廃墟の場所等
— tomomi❤️ (@toata1206) April 2, 2024
ほんと怖くてあんまり行きたく無い場所でした。
動物の霊園も有り何とも言えないホラーって感じの場所で私は気がダメ🙅♀️
#ジェジュン #神戸撮影 #ジェジュン足跡 #神社 #推し活 #丸山駅 #バラックリン pic.twitter.com/tuEHlGGCJ3
時代も変わり、丸山らしいトレンドを見せてくれそうですね!
神戸の丸山の現在の治安は?
神戸の丸山の現在の治安は、20年前よりも良くなっています。
私も丸山のそばで幼少期を過ごしており、中学時代はいじめやリンチもしょっちゅうでした。
ヤンキーや不良少女不良少年も多かったです。
我が家も父子家庭でしたが、片親の家が多かったです。
その代わり、近所の人がみんなで人の子供も育てるような雰囲気がありましたよ。
ざっくばらんで人情味ある人が多いイメージです。
変化の速度は地域によって違いますが、丸山近郊も20年前よりは良くなっています。
私の学生時代は、丸山=ヤンキーでしたが、時代の移り変わりと共にそのような感覚は無くなりました。
ただ、元々柄の良い地域ではなかったので、今でも他の地域よりは良くないのかもしれませんし、昔の感覚を引きずっている人達は丸山=柄の悪い地域でしょう。
人によって捉え方が違うので一概には言えませんが、今は心配するような地域ではないと思います。引用:Yahoo!不動産
治安がとても良いとは言いにくいですが、そんなに心配することもありません。
ただ神戸電鉄の丸山駅や市バスしか交通手段がないので、ちょっと不便ではあります。
坂道が多いので、足腰が鍛えられます。
神戸の丸山地域はやばい?事件や歴史、廃墟が怖い噂を検証!まとめ
神戸の丸山地域はやばいのかリサーチした結果、急斜面に密集した廃墟が危険であることや過去の殺人事件、コリアン集落などが関係していました。
事件や歴史としては、小1の女の子が殺害された事件や有馬電気鉄道開設時に朝鮮労働人が働いていた過去があります。
狭い坂道と階段ばかりの急斜面の廃墟は、いつ崩れてもおかしくなくて怖いです。
けれどもそんな中でも、丸山の魅力を伝えたいと「丸山バラックリン」の町おこしに力を入れる人もいます。
私は長田生まれ長田育ちなので、丸山にも愛着があります。
なかなか趣きがあり個性的な街なので、良い面をどんどん活かしてほしいものです。